ブランド和牛のお取り寄せ入門|部位・用途・量・解凍の選び方
ブランド和牛をお取り寄せしようとすると、部位も量も値段もさまざまで、どれを選べばよいか迷いがちです。せっかくの良いお肉も、料理に合わない部位を選んだり、解凍で失敗したりすると、持ち味を生かしきれません。この記事では、格付けの見方から、すき焼き・ステーキ・焼肉に向く部位、人数ごとの量の目安、冷蔵と冷凍の違い、解凍のしかた、贈るときの注意まで、選ぶ前に知っておきたいことを順番に整理します。
ブランド和牛と「A5」の見方
米沢牛、松阪牛、伊萬里牛などのブランド和牛は、産地や品種、飼育期間などの条件を決めて名乗っています。たとえば米沢牛は、専門店の説明によると、黒毛和種の未経産雌牛で生後33か月以上、日本食肉格付協会の3等級以上、置賜地域で最も長く飼われた牛といった条件があります。条件はブランドごとに違うので、気になる場合はお店のページで確かめましょう。
よく見かける「A5」は、日本食肉格付協会の格付けです。前のアルファベット(A・B・C)は、1頭からとれるお肉の割合(歩留)を表し、後ろの数字(1〜5)が肉質の等級です。肉質は、脂肪交雑(サシの入り方)、肉の色つや、締まりときめ、脂肪の色つやと質の4つで判定され、いちばん低い項目の等級がつきます。
つまり数字が大きいほど、サシの入り方を含めた4つの項目の評価がそろって高いという意味です。ただ、赤身の味を楽しみたい人や、脂が多いと重く感じる人もいます。等級は目安のひとつとして、料理や好みと合わせて選ぶのがおすすめです。
作る料理から部位を選ぶ
迷ったときは、先に作る料理を決めると部位が絞れます。すき焼き用としては、肩ロースやロースの薄切りが多くのお店で用意されています。割り下で煮ながら食べるので、薄くても脂の甘みが出やすい部位が選ばれています。
ステーキなら、脂ののったサーロイン、脂が少なくやわらかいヒレ(フィレ)、赤身のモモが代表的です。同じステーキでも、こってりを楽しむか、あっさり赤身を味わうかで選ぶ部位が変わります。
焼肉なら、カルビ(バラ)やロース、ハラミなどがよく売られています。何を選べばよいか分からないときは、複数の部位が入った食べ比べセットを選ぶと、家族の好みが分かって次から選びやすくなります。切り落としは形がそろっていない分、煮物や炒め物など普段の料理に使いやすい商品です。

人数ごとの量の目安
量の目安は、お店が商品ページに書いていることが多いので、まずそこを確認しましょう。たとえば、米沢牛のすき焼き用肩ロース500gは「3〜4人前」、伊萬里牛のモモステーキ150g×4枚(600g)は「4人前」と案内されています。
ステーキは1枚150g〜200gほどで売られていることが多く、1人1枚と考えると数を決めやすくなります。すき焼きや焼肉は、野菜や豆腐、ほかの料理をどれだけ用意するかで必要な量が変わります。お肉が主役の日なのか、ほかの料理もある日なのかを考えて、少し幅を持たせて選びましょう。
送料無料になる金額はお店ごとに違います(たとえば税込10,000円以上、10,800円以上など)。量を増やして送料無料に合わせるより、食べきれる量と冷凍庫の空きを優先したほうが、結果的に無駄が出にくくなります。
冷蔵で届くか、冷凍で届くか
お取り寄せの和牛には、冷蔵で届くものと冷凍で届くものがあります。冷蔵便は解凍の手間がない代わりに、期限が短めです。たとえば米沢牛の専門店の精肉は、冷蔵の場合「発送日を含めて5日(4℃以下)」とされています。届く日から食べる日までの予定が決まっているときに向いています。
冷凍便は、届いてから食べる日を決めやすいのが良いところです。伊萬里牛のお店のように、すべて冷凍便で届けるところもあり、モモステーキでは「発送日より30日、-18℃以下で保存」と案内されています。冷蔵と冷凍を選べるお店でも、冷蔵品と冷凍品を同時に頼むとすべて冷凍便になる場合があるので、注文前に確認しておきましょう。
冷凍のお肉を上手に解凍するには
冷凍のお肉は、低い温度でゆっくり解凍するのが基本です。輸入肉の通販店の案内では、冷蔵庫なら1kgあたり約24時間、氷水なら1kgあたり約4時間が目安とされています。食べる前日のうちに冷蔵庫へ移しておくと、慌てずにすみます。
真空パックのまま解凍すると、パックが開いてドリップ(肉汁)が漏れることがあるため、バットやお皿にのせておくと安心です。解凍のしかたはお店や商品によって違うので、届いたお肉に付いている案内があれば、そちらを優先してください。
解凍したお肉は、その日のうちに調理するのが基本です。ハンバーグなどのひき肉料理は、中までしっかり火を通してから食べましょう。
贈り物にするときの注意
和牛を贈るときは、相手の都合を先に考えるのが大切です。冷蔵品は期限が短いので、受け取れる日を確かめてから日付指定をしましょう。冷凍品なら日持ちはしますが、冷凍庫に入るかどうかを考えて、量やセットの大きさを選ぶと親切です。
熨斗やメッセージカード、ギフト箱に対応しているかも、お店によって違います。金額の分かる書類を入れずに送ってくれるお店もあるので、贈り物なら注文前にご利用ガイドを確認しておきましょう。

